スキー旅行バス事故に日本の縮図を思う

今回の事故。
他人事には思えませんでした。



私が、
加害者側の人間になる可能性があるからです。

理由①
昔お付き合いしていた人が、
バスの運転手だったから。

付き合っている時も、
正社員でありながら
遠距離深夜の走行。

不規則なシフト。
常に人手不足で6連勤が通常。
形上休日1日はありながら、
実質24時間の休みではなく、
遅出のシフトの後に早出をさせられる状況。

いつ事故に遭わないかと、
正直気が気じゃなかったです。

別れた後に、
仕事辞めたいと連絡来てましたが、
結局どうしたんだろう?



理由②
昔バイト先の運送業者。
運送業をやるには無免許で、
名義を借りてやっていました。
あの業界は名義貸しが当たり前なんだそうで、
違法なのに、
税理士さんとかの偉い人も知っていて黙っていたので、
私もそんなものかと思っていました。

そして、
普通自動車しか運転した事のない子達に、
2,3回の研修をして、
直ぐに1人で4トントラック運転させてました。

特に新入りの子には
夜中の配送。
時給制で深夜残業手当無し。

いつ事故が起こってもおかしくない状況でした。

ここは、すぐに潰れました。
ですが、そこで働いていた人が、
それを真似て、同じ事はじめてました。

事務員で誘われたけど、
断ったら音信不通になりました。

上にいる人には美味しい商売に感じて
楽して上前はねられるとでも思うのでしょう。

ですが、
経理をやっていた身からいうと、
大きくお金は入って来ますが、
車検や整備代。
突発的な人件費。
事務所などの固定費。
ドンブリさんでは無理な商売です。
早い入金と遅めの出金で気づいた時には火の車。
従業員に無理させたところで、
最終的には仕事は回らなくなります。


理由③
65歳以上の人を入れると、
会社に助成金が入るんです。
前職の社長がやってました。
65歳以上の雇用。
未経験でも会社に入れるんです。
高額な助成金が入るから。

そして、直ぐ辞めさせては、
助成金を背負った新人を入れる。

覚えるのが遅くても
下手をしたら年配というだけで横柄な新人が入って来る。

しわ寄せは、
既存の若い従業員へ。


でも、
中には当然いるんです。
真面目な高齢の労働者も。


その誠実さも、
それ以上に横柄な老人で埋もれてしまうのですが。


そんな人達は、
いつ仕事が無くなるのかと、
怯えながら仕事をやっていました。

社長が、
即戦力より、
助成金を背負った新人の老人を欲しがっているのを
知っていたから。







今回の事故で、
これらの事が頭を過ったんです。


65歳の非正規で、
やっと見つかった仕事で、
雇用主の理不尽な要求にも従わなくてはいけない。
もしかしたら、これ以外の仕事でも食いつないでいて、
身体は疲れてボロボロだったかも。

雇用主は目先の金儲けで、
安全基準を満たす気はなし。

私が加害者というわけではなく、
加害者の身内になる可能性は十分にあり得る。
そんな怖さを感じました。


私はフラリと、
周りに行き先を告げずに旅に出る癖があるので、
事故そのものに巻き込まれる可能性も十分あります。


色んな会社を転々として、
社内に責任感のある人、ない人が同居している事。
矢面に立っている人が、
誰よりも誠実な仕事をしている場合もある事。
わかっています。


色々ひっくるめて、
今の日本を丸々象徴した事故だなって
思いました。





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