他人を不幸にする存在



私は今まで、
いらない物でローンを組んだ時の押し売りして来た営業も、
半年間給料を払ってくれなかったブラック企業も、
同じく、最低賃金でバイトの私に店長をやらせて、
店長という理由で休日もなくサービス残業をやらせていた経営者も、
社保完備とうたいながら、
雇用保険さえ入れてくれなかったそれぞれの経営者達も、
強気になれなかった私も悪い、否がある。
と思い許して来ました。







そんな私も
どんな人にも平等に優しく親切に接しよう
と思って行動してしまった事を
ここまで後悔したのははじめてです。

私の中の人に思いやりを持つという考えを
心から改めなくてはならない
と本気で考えるきっかけとなったのが、
会社の粘着おじさんです。

その特有の陰険さ、しつこさ、
他人に対しての礼儀の無さで
元々社内でも嫌われ疎まれている人だったのですが、
私は仕事で組まなくてはいけないし、
どんなに性格が悪かろうが、
こちらが誠実に接していれば、
お互い雇用の立場だし、
相手もこちらに最低限の思いやりを持ってくれるだろうと
甘い考えでいました。

ですが相手は
セクハラモラハラパワハラ陰険粘着という、
人としての全ての醜悪さを備えた物だったのです。

はじめの頃、
私は粘着おじさんは誰にも相手にされないし、
簡単な仕事も出来ないし、
かわいそうな人だな。と思いました。
だから人として手を差し伸べました。

ところが、
私がした親切は、
会社に居場所のない嫌われ物のそれにとっては
特別な物になってしまった様で、
私はそれから1年以上、
気持ちの悪い付きまといと粘着を受ける事になりました。

どうでもいい仕事の確認で何度も呼び出され、
パソコンの使い方がわからないと何度も呼び出され、
どうでもいい用件で出先から何度も電話され。
事前に伝えておいてくれれば何でもない事を
何故か教えてくれずに、
「まめに確認しに来い」と言われたり、
仕事の要件をまとめて伝えずに小出しに呼び出されたり。

はじめは1日に何件かの打ち合わせが
1時間に何度もになり、
終いには呼び出しておいて
「今用事考えている所」
とニヤニヤしながら言われる様になりました。

私は粘着おじさんの専属秘書でもサポート要員でもありません。
粘着おじさんは社内にたくさんいる、
年功序列で役職のついた大勢いる上司の一人です。

私は経理としての独立した仕事を持っており、
仕事の出来ない粘着おじさんの仕事を、
親切心で手伝っていただけなんです。
ですが粘着おじさんに振り回され、
私自身の仕事にも支障が出る様になって来ました。

橋本病の私にとって、
粘着おじさんの仕事をほとんど請け負いながら、
自分の仕事までこなす事は、
本当に身体に負担のかかる事で、

何より、
粘着おじさんの上目がちで媚びて甘えてくる言動は本当に気持ち悪く、
職務中も常にチラチラと視線を感じ、
いつどうでもいい用事で呼び出されるんだろう。
今やってる仕事も、
粘着おじさんがわざと情報を教えてくれずに
やり直す事になるのだろうと、
自分の仕事に全く集中する事が出来ない状況でした。

粘着おじさんの行動はどんどん気持ち悪い物へとなっていき、
私は粘着おじさんのせいで自分の仕事が出来ないため
遅くまで残業していたりもしたのですが、
何故か、粘着おじさんが仕事もないのにいつまでも社内にいて
帰りのエレベーターを合わせてきたり、
朝通勤してくると、粘着おじさんが私を待っていたかの様にずっと見ていたりで、
精神的に追い詰められ、私の髪はどんどん抜け落ちていくし、
健康診断でも不整脈が出る程でした。

はじめは粘着おじさんは仕事を絡めて近づいて来るし、
気のせいかも知れないしと思っていましたが、
明らかに私の仕事ではない物は断ると、
大した実行力もないのに年上と上司という立場で
私の態度が悪い!と圧力をかけて来ました。

やり方も陰険で、
わざわざ大声で、
「俺は野兎さんが一生懸命仕事をしてくれる事に感謝しているのに、
野兎さんがそんな態度しか取れないなら、
野兎さんと仕事をやっていくのは無理だな。」
と、呆れて何も言えない様な事を言って来るのでした。

私自身の病気のもありセクハラと大袈裟になるのも嫌だったので、
その状況にずっと耐え忍んでいたのです。
私は双方穏便にすむ様に努めて来ましたが、
粘着おじさんはただただ自分の劣等感を満たすために
私を振り回すだけの、
人としての最低限の礼も思いやりも優しさも持たない物でした。

次回に続きます。



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