見限る人。種を蒔く人。

最近日曜の夜9時からやっている天皇の料理番が面白いです。
天皇の料理番という位ですから、最後に主人公は天皇の料理番になるのでしょうが、
今はまだ料理人見習いです。
早く一人前になりたかった主人公がお世話になっていた所以外のレストランで仕事をして、それがバレてクビになってしまった所です。
奥様のお腹の中には赤ちゃんもいます。
お兄さんは病気になってしまいますし、非常に追い込まれた状況です。

主人公は勉強熱心で、貪欲で、イロイロな事を焦り過ぎてすぐに結果を出したがります。
直情的で、売られた喧嘩も買ってしまいます。

私にも似たような所があります。
主人公程勉強熱心ではないですが、貪欲に吸収しようとして、結果を焦り過ぎて、上には気に入られやすいのですが、先輩や同僚には反感や妬みを買いやすいです。
それで揉めて、最悪会社を去らなければ行けなくなったり、どちらにしてもとても居づらい状況になります。

そういう時、たまに期待していたのに。とか、買っていたのに。等、わざわざあなたを見限りました。という内容の事を言って来る人がいます。
いかにも、自分が私の為に物凄く尽力したかの様な言い方をします。
大抵私を都合よく扱おうとしていてそれが出来なかっただけです。と、私は思っています。

今の会社でも私を都合良く扱おうとしていた人がいたので、少し揉めていました。会社としては歳上を敬いなさいという事だったのですが、私は歳上だろうと最低限の仕事をやって欲しいと訴え続けました。

今までの傾向だとなぜか根回しの下手な私が辞めなくてはいけない状況だったのですが、今回話しあった人事は折れない私を見て、話を途中で辞めました。
私を無理矢理にねじ伏せ、説得し従わせようとはしなかったのです。
社長への報告も悪いようにはしなかった様で、私は変わらず勤め続けています。
その時人事の人は、私を見限ったのでもなく、捨てたのでもなく拾ったのでもない気がしました。
ただ様子を見ようとしただけなのかも知れませんが、公平に扱われることに慣れていない私は、その時私に種を蒔かれた様な気がしました。

今回天皇の料理番の主人公はお店を追い出されたわけですが、
総料理長は主人公を見限ったのではなく、種を蒔いた気がしたのでした。
いつか主人公が立派になって総料理長を助ける様に
種を植えた様に見えました。


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