安定へ向けて前のめり

よく啓発本とか、
いい大人になる特集とか読んでいると
“安定なんて目指してちゃダメだ!人生は挑戦だ"
なんて言ってるんですが、
私は安定があるからこそ人は頑張れるのだと思います。

安らげる場所がある人は、
休日になったらわざわざキャンプに出たりして、
刺激を求めに行きますが。
明日、クビになるかもわからない、
私のような社会の底辺のような人間は、
日々、必死に、貪欲に、


じゃないと、底辺よりも更に下がある事を
知っているのですから。

この絵のこと

私が昔、簡単に、
ローンとか借金とかを組めちゃっていたのは、
イロイロ要因はありますが、
世間の怖さを知らなかった。
からだと思います。

ただ突っ立っていれば、安定出来ると思っていました。

でも本当は、
のほほんとしていていいのは、
本当にごく一部の限られた運のいい人だけで、
誰もが、非安定と背中合わせなんだと思います。

ちょっとバランスを崩した人間が、
非安定側に転がると思うのです。

だから、どんなに強風でも、
前のめりで安定側に、
身体を傾けつづけなければいけないと思うのです。

歳を取ると、傾き続けるのは身体が辛くなります。
だから、傾き尽くして、
安定側に倒れ込み、
絶対この場所からは動かない。
と、床にしがみついている人も拝見します。

仕事もしないのに会社に居座り続け、
高齢者という理由で権力を振るい、
都合が悪くなると弱者のふりをして、
お給料も年金もしっかり頂くあの握力。

その老人の上に倒れ込めないようでは、
若者は、頑張って傾いて立ち続けるか、
気を抜くと、
逆側の後ろに倒れ込むかしかなくなってしまうのだと思いました。